書店に行ってレシピを読んだり、買ったりすることもある。
多くは特定の症状、コレステロールや貧血といったものを改善するようなレシピや、食材一つ一つのことを旬の時期とか栄養価とかを詳細に渡って書いてあるもの、そういうものを読んで、その食材のこと知ったり、組み合わせを「立ち読み」している。ほとんど買わず、帰ってからサイトでもう一度検索して印刷する。
ケチである。
そういうレシピ関係の本の中に必ずあるのが「簡単に出来る」というタイトルのもの。
簡単に出来ることを否定はしない。時間が無くやむを得ず、はいつでもあり得る。私も夜食にカップラーメンを食べる。
ただし、そればかりに頼るのも良くない。やむを得ないケースは別として、あくまでも「今後のステップの一つ」もしくは「技の一つ」で考えたい。
というのは、簡単に作るためには自分以外の誰(何)かに自分がやらない分を頼っていることなるからである。
冷凍食品は高価である。自分がやるべき手間を人にお願いしている訳だから、その手間賃を払うのは当然である。良く考えると光熱費や材料を足した金額よりも高いかも知れない。
別に冷凍食品はいいので、「簡単に出来る」レシピに話を戻す。
調理の中で電子レンジが頻発する。中には「電子レンジだけで作る」というレシピ集もあったりする。
ラップの掛け方、置き方、まー、事細かに解説している。
これまた、私は電子レンジを否定しない。食材の解凍にはとても便利だし、娘のご飯は冷凍してあるので、それを温めるときなど、私用には焼酎を温める時も、活躍する場は多い。一日一回はスイッチを入れると思う。
ただし、調理そのものには使わない。以前書いた親子丼も実はレシピには、蒸し鶏はレンジでやれ、と書いてあった。
「それは『蒸し鶏』じゃなくて『レンジ鶏』だろう」
というのが私の見解。
それと一番気にしていることがある。足がつきやすい(傷みやすい)のだ。たけのこはただでさえ足がつきやすいが、レンジで下ごしらえした時点で、常温で一日と保たなくなる。
電子レンジは特殊な光線を食品に当てて原子レベルで激しく振動させることによって熱を発生させる。
火が通っている、というより、私には食材がひ爆したような感じに思えてしまう。
メーカーに言わせたらそんなことはないと言うと思うが、私はどうも頻繁に頼る気が起きない。もしかしたら「缶ビールは瓶に比べて美味しくない」と言っているのに、似ているかも知れない。
ただ手間を掛けて調理したいと思う。材料を切るのも出来るだけ包丁で、蒸し鶏は蒸し器で作りたい。
手間がかかるほど愛情を感じるものである。それは料理だけの話では無い。
そして自分でも美味しいと満足出来る料理が出来上がるのだと私は、勝手に、そう思っている。
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私の得意料理の一つ、「一瞬漬け」。
これは白菜を使ったもの。他にも、キャベツ、大根、きゅうりなどでも出来る。 |
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