さて、今回は一通りの夕飯を用意する、と仮定した場合で、どのような流れで進めていくのか、というちょっと変わった切り口でレシピを紹介したいと思います。
多くのレシピ系のサイトが、1品のみのレシピを紹介している中で、こういう切り口は珍しいと思うので、参考に(出来るようでしたら)して下さい。
【心構え】
これは何回も言ってますが、『楽しく』料理して下さい。
【時間配分】
「何時までに終わらせる」というお尻の時間は決めない方がいいと思います。決めてしまうと、料理よりも時計に気持ちが行くので、出来上がったものも気持ちがこもらないものになります。
私は、特に、時間をかけて料理をするタチなので、「大体19:00頃に出来上がればいいかな」とボヤッとした目標だけを立てて、進めます。
【メニュー例】
何にしましょうかね。じゃ、私が昨晩やったメニューで行きましょうか。
【主菜】ぶりの照り焼き
【副菜】白菜のお漬物
【汁物】冬野菜具だくさんの味噌汁
【主食】白飯
【材料】
主菜、副菜、汁物
ぶり
白菜
大根
ごぼう
根生姜
ニンジン
ぶり
乾燥わかめ
調味料
味噌
塩
薄口醤油
濃口醤油
みりん
酒
砂糖
アクセント
白ゴマ
時系列ごとの準備の流れ
時
系
列
↓
|
ご飯
|
ぶりの照り焼き
|
白菜のお漬物
|
具だくさん味噌汁
|
洗い物
|
最初に御飯を用意します。
「炊飯」ボタンを押します。
放っておきます。
私はボウルとざるを使ってお米を洗っています。炊飯がまでやると水切りが十分にできないから、というのが私の見解です。
洗い方は色々とタイプがありますが、私はたっぷりの水で、
30回かき混ぜ→水捨て→20回かき混ぜ→水捨て→10回かき混ぜ→水捨て→水きり
という小僧寿しで学んだスタイルを今でもやっています。
うちは押し麦をご飯に混ぜて炊きます。
また、炊く準備ができたら、上に乾燥昆布を一切れ(5cm×5cm位)載せておくと、炊きあがった後に、昆布のぬめりで、ご飯がピカピカになります。
|
|
|
|
ボウルとざるを洗っておきます。
|
|
ぶりの照り焼きをたれに漬け込みます。
ぶりは1切れ=一人分ですので、人数分用意して下さい。
漬け込む容器は何でも構いませんが、ぶりが重ならないくらいの大きさ、それとたれがこぼれないようにヘリのある容器を使って下さい。
お酒、みりん、砂糖の順に容器に入れ、指で混ぜます。薄口醤油を、味見をしながら、混ぜて下さい。
ぶりをその中に浸します。
放っておきます。
|
|
|
|
|
ぶりをひっくり返します
|
|
味噌汁用のごぼうを下ごしらえします。
適当な大きさに折って(手で「ボキッ」とやって構いませんが、必ず折口にはラップして下さい。)、きれいに洗って、ささがき、もしくは、マッチ棒のように切ります。
切ったごぼうはその場で、ボウルに水(出来れば冷水)を張り、お酢を少し垂らしたものの中に入れていきます。あく抜きと、お酢の効果で柔らかくするためです。
|
|
|
ぶりをひっくり返します
|
味噌汁用の他の具とお漬物用の具材を用意します。
- 大根・・・小さいさいの目切りにします。
- にんじん・・・千切りで(あくまで色目)結構です。半分は味噌汁用、半分はお漬物用です。
- 白菜・・・茎(かたい部分)は大根と同じくらいの大きさに、葉(やわらかい部分)は大きめに切ります。半分はお味噌汁用、半分はお漬物用です。
- 根生姜・・・千切りにして下さい。これも半分はお漬物に行きます。
- 味噌汁用の長ネギ・・・千切りにしてお皿に移しておきます。
|
|
|
ぶりをひっくり返します
|
お漬物用の具材に塩ふりをします。
↑で切った、お漬物用の具材、生姜以外を、ボウルに移します。
塩を軽く振ります。
廻すように振って、もう一を塩を振ります。
乾燥わかめを水に入れて戻しておきます。
放っておきます。
|
|
|
このあたりから、炊飯器から蒸気が昇ってくると思います。
|
ぶりをひっくり返します
|
|
味噌汁を作ります。
私はズボラですので、本格的にお出汁を取ることはしませんが、昆布だけはきちんと入れます。
お湯を張って、昆布を入れて、だしの素、昆布だしの素、を適量入れて、火を入れます。
沸騰する前に昆布を取り出し、水で洗って、千切りにして、鍋に戻します。
|
この時点で包丁とまな板は、洗って、片付けてしまって構いません
|
|
ぶりをひっくり返します。
|
お漬物をひっくり返すように軽く振ります。
|
沸騰したら、火を弱めて、4.で用意した具、3.のごぼうを水気をよく切って(お酢を入れすぎて酸っぱくなった場合は、一回水で洗ってから)お鍋に入れます。
沸騰したら火を弱め、灰汁を取ってから、火を止めて、お味噌を溶きます。
溶き終わったら隠し味に濃口醤油を「ツーーーーッ」と垂らします。
ここで放っておきます。次に火を入れるのは、ぶりが焼けてからです。
|
|
これで一通りの仕込みが終わったことになります。残りはご飯が炊きあがるタイミングを見ながら、お漬物、ぶり、味噌汁、ご飯、の順に配膳します。
また、洗えるものは、ここで全部洗ってしまいます。
|
|
ぶりを焼く準備をします。
ここまでの時点で既に5回もひっくり返していますので、かなりたれが浸みていると思います。
ぶりをグリルに並べます。
たれを別のフライパンなどに移して、一回沸騰させます。
ここでまだ焼いてはいけません。醤油は焦げやすいので、グリルに張り付いて番をしておかないと、あっという間に真っ黒焦げになります。
|
|
|
ぶりを漬け込んでおいた容器を洗います。
|
|
|
お漬物を完成させます。
白菜の水がかなり出たと思います。ここで水を少し舐めてみて下さい。あまりにも塩辛かった場合は、一回洗って下さい。それほど塩気を感じない場合は、そのままで結構です。
別のボウルを用意して、水気を握るように切りながら移していきます。
ここで、以前に用意したわかめを、これまた、握るように水気を切って、具材に混ぜ合わせます。
お酢、砂糖、濃口醤油、千切りにした生姜を入れて、一回混ぜます。ここで味見をして、足りない部分を補てんします。お酢のものにしたい場合は、お酢を重点的に入れて下さい。
味をしみ込ませるために、指の裏で叩くようにして、ボウルにへたり漬けます。
放っておきます。
|
|
|
|
ぶりを焼きます。
最初に、盛るお皿を用意して下さい。
グリルに火を入れます。弱火です。そのまま、グリルの前で見張ります。
表面がチリチリする感じになったら、沸騰させておいた残りタレに表裏漬けます。
グリルに戻します。
この行為を数回繰り返して、いい感じに照りが出るまで焼き続けます。
焼き上がりは好みですので、ご自身で「このくらい!」と思った時点でお皿に移して結構です。ぶりはとても火が通りやすいので、「生焼け」になっていることは、ほとんどの場合で、ありません。
テーブルに出して下さい。
|
|
|
洗えるものなら、ここでぶりを焼いたグリルとひっくり返した際に使った菜箸は洗って下さい。
|
|
|
味噌汁に火を入れます。
鍋の蓋を取って、弱火で味噌汁に火を入れます。底から持ち上がってくる感じが理想です。そうなるまで、
放っておきます。
|
|
|
|
お漬物をお皿に盛ります。
漬け込んだタレを出来るだけ切りながら、お皿にこんもりと盛って下さい。
盛ったら、パラパラと白ゴマを振りかけます。
テーブルに出して下さい。
|
|
|
お漬物を漬けていたボウルを洗います。
|
白飯を注ぎます。
それぞれのお茶碗に盛って下さい。
テーブルに出して下さい。
|
|
|
|
炊飯窯を洗います。
|
|
味噌汁を注ぎます。
底からモコモコッと盛りあがってくる感じに火が通り始めますので、ここでいったんかき混ぜます。
もう一回、モコモコッとなったら、火を止めて、お椀に盛って下さい。
テーブルに出して下さい。
|
|
|
味噌汁の入っていたお鍋とおたまを洗います。
|
いただきます!!\(^O^)/
|
こういう流れですかね。洗い物は、シンクで常に何か作業ができるようにしたいので、適宜洗っていきます。ですので、出来上がった時点でシンクに洗い物として置いてあるのは、多くても、
- ぶりを焼いたグリル
- ぶり用漬けダレのフライパン
- ぶりをひっくり返した菜箸
- お漬物の入っていたボウル
- ネギを入れておいたお皿
- 味噌汁の入っていたお鍋とおたま
だけです。それ以外のものは残っていないはずです。
今回紹介したような流れは、もちろん、各ご家庭でバラバラだと思いますので、一番進めやすい方法で進めて、楽しく料理して下さい。
今回使用した食材、調味料などの紹介
乾燥わかめ
|
|
リケンの「ふえるわかめちゃん」とかでも全然構いませんが、ちょっと贅沢すると、とても口応えのいいワカメが手に入ります。
|
昆布しお
|
|
昆布といったら羅臼。ここの昆布は今は珍しい天然物で、一年を通してほんの一瞬しか収穫が出来ない、希少価値のあることで有名です。(その分、とても高価です。)
私はお漬物の塩には、この塩を使っています。
|
(普通の)塩
|
|
もちろん普通の食塩で構いません。
この塩は結晶をアミノ酸で包んであるので、湿気に強く固まりません。ただ金額がちょっと張ります。
|
お酢
|
|
穀物酢の方が絶対安いです。ただ、匂いにえぐみがあるので、私は好みません。
ちょっと高価ですが、米酢の方が風味も豊かで、和だけでなく、洋にも使えるので、私は重宝しています。
|
[0回]
PR